加入率の低い専業主婦の保険事情

大手保険会社の調査によると、一家の世帯主である男性が保険に加入している割合は8割強でした。次いで多いのが共働きの女性でした。妻の収入が無くなると世帯収入がぐっと下がるため、女性の加入率は7割程です。
その一方で、パートや専業主婦など、万が一収入が無くなっても生活に困らない人の加入率は3割程度だというデータがあります。
この結果を見ると、収入が多い人から加入するという事が分かります。調査によると、日々の生活が破綻しない様に、収入が高い人程補償内容が充実しているのも特徴でした。

しかし、無収入の専業主婦や、収入の少ないパートが未加入でいて大丈夫かというと、それは違います。なぜなら、収入が少ないパートや専業主婦がいる世帯では、女性が家事、育児、介護など家の中の事を担っている傾向があります。そうした世帯の男性は、家の事を女性に任せて仕事に打ち込む人が多いので、万が一妻が急に倒れた場合、家の中が滞ってしまいます。家族で協力して乗り越えられれば良いですが、出来ない場合は家事代行サービスにお金を支払って解決する事になります。
しかし、総菜、クリーニング、ハウスキーパーなどは全て有料なのに加え、育児、介護を妻が担っていた家庭は、シッターやヘルパー代も必要になります。こうしたお金が妻が家の事を出来ない日数分必要になる上、女性の病院代もかかるのです。トータルした出費は想像以上に大きな額になるので、たとえ妻の収入に頼らない生活をしていたとしても、保険に入っておけばよかったと後悔する人が多いのです。